代表メッセージ
価値に気付かず見過ごされている身近な森の木で、魅力的な建築をつくり、豊かな社会をつくりたい。これがサウンドウッズの原点です。
手の届く距離にある日本の人工林。その活力を維持するためには、適度な木の活用が求められます。将来を見据えた森づくりの技術を継承し、森とまちをつなぐ人の輪を広げ、価値ある森を次の世代に引き継ぐサウンドウッズの活動は、豊かな未来のために、今を生きる私たちが担う責務だと思うのです。
代表理事
Tetsuya Yasuda
安田哲也
1970年兵庫県丹波市生まれ
京都工芸繊維大学で建築とデザインを学び、建築設計事務所勤務を経て青年海外協力隊参加。
2005年自身の建築設計活動の傍ら、地域産木材の活用と森林保全に取り組む「加古川流域森林資源活用検討協議会KAKOGAWA WOOD(s)」の立ち上げに参加し、事務局代表を務める。
2009年 NPO法人サウンドウッズを設立し代表理事就任。
現在、京都女子大学非常勤講師、高知県立林業大学校非常勤講師、一級建築士。
名称 | NPO法人サウンドウッズ |
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設立 | 2009年3月10日 |
〒669-3631
兵庫県丹波市氷上町賀茂72-1
TEL(0795)71-1065
サウンドウッズは、木材の活用を通して、森とまちをつなぐ仕組みづくりと人材育成に取り組むNPO法人です。全国各地の自治体や森林、木材、建築にかかわる団体・企業と連携して、木を使う社会をつくり、次世代に継承する森づくりをめざしています。
また、近年は、木の公共建築物の企画、設計監理、木材調達支援を行い、地域の森づくりに貢献する木材利用モデルを示す活動も展開しています。
2005年に任意団体「加古川流域森林資源活用検討協議会KAKOGAWA WOOD(s)」を立ち上げ、人工林の保全につながる地域材活用の提唱をはじめました。2009年の法人化を機会に、木材利用を通して森とまちをつなぐ活動を他地域に展開し、現在に至ります。
日本の人工林は今、過渡期にあります。
身近な木材を暮らしに活用する機会が減ったことで、森林所有者の収益は激減し、次の世代に森を引き継ぐ担い手も減少しています。
本来ならば、年間需要のすべてを賄うことも可能な豊かな森林は、「負の遺産」として語られています。
私たちサウンドウッズは、豊かな森林の価値を、確実に次の世代に継承するために、森とまちの仲立ちをする役割に着目しています。
質を高める森の育成をサポートし、賢く暮らしに役立てるニーズをつくり、森林の価値に見合った木材供給と需要のマッチングを図る役割です。
また、森づくり100年のサイクルを、途絶えることなく継承するためにも、
品質に見合った資源供給の仲立ちをする人材を育て、
森とまちをつなぐ仕組みづくりにも取り組んでいます。
副代表/木材コーディネーター・林業技師(林産分野)
Syuichi Noguchi
能口秀一
1965年、石川県生まれ
立命館大学卒業後フォトグラファーを経て、1994年から10年間兵庫県内の製材会社にて建築製材・国産材原木買付・木製品販売を担当。2004年地域産木材販売と建築設計・デザイン業務を主軸とした有限会社ウッズを兵庫県丹波市に共同設立し代表取締役に就任。一貫して、地域産木材にこだわった木材コーディネートと、地域の木材流通に関するコンサルティング業務に従事している。地域の森づくりと地域の木材生産に関する講演やセミナー講師を多数務める。
京都府立林業大学校客員教授(2012年~)
高知県立林業大学校特別教授(2018年~)
NPO法人丹波グリーンパートナー 代表理事(2015年~)
NPO法人サウンドウッズ副代表理事(2009年~)
理事/林業家
Yusuke Yamaguchi
山口祐助
作業道を高密度に張り巡らせ、抜き伐りにより効率的に木材を生産。また、針葉樹と広葉樹を混生させた森林整備を進めている。優れた森林経営が評価され、平成20年の全国林業経営推奨行事(大日本山林会、全国林業改良普及協会主催)において林野庁長官賞を受賞。丹波篠山市在住。
「兵庫の林業」で紹介されました。
多可郡における天命二年の植林記録と「天命の杉」(前編)
多可郡における天命二年の植林記録と「天命の杉」(後編)